結婚式のお楽しみともいえるのが演出。最近人気の演出に共通するキーワードは「シェア」です。ゲストと一緒になって楽しんだり感動したりといった幸せのおすそ分け(=シェア)だけではなく、SNSを通じてたくさんの人に思い出の写真をシェアするという意味も込められています。
今の結婚式に欠かせないのは、いい写真が撮れるアイテム。ゲストに写真を撮ってもらうためのInstagram用のフレームやフォトボードを用意するカップルも増えています。それらと一緒に用意されていることが多いのがフォトプロップスです。写真撮影のときに持つフォトプロップスにはメッセージやイラストなどが印刷されており、かわいい写真も面白い写真も撮ることができます。手軽に作れてなおかつ写真映えするということで、いろんなところで使われています。
そして最近注目されているのがダーズンローズセレモニー。起源はヨーロッパにある古くからの風習にあります。ある男性がプロポーズに向かう途中、彼女の家までの道中に咲いていた花を花束にして彼女に渡しました。プロポーズされた女性は承諾の意味を込め、花束の中の1本を彼の胸元にさしたというのが大まかなストーリーです。日本では愛を表現するバラで行われるのが一般的。新郎がチャペルに入場するときにゲストからそれぞれ12本のバラを受け取り、新婦が入場したらそのバラをブーケにして改めて結婚してほしいという意思を伝えます。新婦は承諾する代わりに、1本のバラを新郎の胸ポケットにさす、というのがダーズンローズセレモニーの一連の流れです。ゲストも参加できますし、見ている人たちにも感動をもたらす演出です。
もちろん、定番の演出も根強い人気があります。例えば映像を使ったもの。新郎新婦の生い立ちを紹介するプロフィールムービーは定番中の定番です。最近はゲストが見やすいように会場内にモニターやスクリーンを2つ以上置いたり、プロジェクションマッピングに対応していたりと映像系の演出に力を入れている式場も増えつつあります。もう1つがお見送りのときに流すエンドロール。ある調査によると、映像演出を行った人の70%以上がエンドロールを用意しているのだそうです。主流になっているのは、当日撮影した写真や動画を使った撮って出しタイプのエンドロール。エンドロールにはゲストの名前を載せるのが基本ですが、muvinの撮って出しエンドロールはあえてそれを行いません。1本の短編映画のような作りで、見ているゲストに新鮮な感動を届けてくれます。
結婚式の演出にはこれといった決まりがありません。この他にもアイディア次第でさまざまな演出を行うことができます。自分たちだけではなくゲストも楽しめる演出を考えて、思い出に残る結婚式にしましょう。